奈良晒
徳川家康が奈良晒を賛美し、保護奨励を加えた為、幕府・諸大名からの需要が増大し興隆を極めました。明治維新による武士階級の没落あるいは生活様式の変革などにより次第に衰退しましたが、今日、麻の風合いが珍重され、茶巾・のれん・テーブルセンターなどの工芸品への活用により需要も増加しています。
和紙
天武天皇が吉野川清流や気候風土が紙すきに適している為、村人にこれを奨励したのが始まりとされています。本県の和紙は、掛け軸・額などに用いられる最高級の表装裏打ちとして、また、特殊な障子紙・色紙・書画用紙等その素朴な紙質が愛され、趣味的な用途にも多く用いられています。
奈良団扇と奈良扇子
天平神護年間に春日大社の神官が団扇を作ったことが始まりで、現在のような奈良団扇は応永年間興福寺伍太院の僧が創作したと伝えられております。特徴は正倉院模様又は奈良風物を表裏に通る手彫りの透しで表すところにあります。また奈良扇子は正倉院御物の「過去現在因果経」に始ったといわれる「奈良絵」を木版画で収めた上品で華やかなものであります。
その他の伝統工芸
建武の頃に生まれた下市の神具・三宝・杉割箸のほか、奈良の角細工・春日杉・吉野杉等による木工品・昔懐かしい郷土玩具の出雲人形・手向山八幡の絵馬・奈良の張子の鹿・信貴山の張子の虎等に趣味人の需要は絶えず、玩具ではありませんが法華寺の犬守り、唐招提寺のうちわ等信仰を別として愛されています。
また古くから伝承されるものではありませんが、どことなく伝統の雰囲気を持つものに埴輪を主体とする樫原焼、正倉院にある技法を復活した象牙撥鏤、植物染めの秋篠手織、吉野杉を使った焼き杉木彫品等があります。
諸工芸部会会員名簿
会員名 | 代表者名 | 住所 | TEL FAX | 適用 |
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池田含香堂 | 池田アヤ子 | 〒630-8224 奈良市角振町16 | 0742-22-3690 0742-22-7122 | 扇子・団扇 |
岡井麻布商店 | 岡井孝憲 | 〒630-2163 奈良市中之庄町107 | 0742-81-0026 0742-81-0011 | 本麻奈良晒 麻織物製造 |
小野工房 | 小野瑛子 | 〒631-0811 奈良市秋篠梅が丘町573 | 0742-45-4763 0742-45-4763 | 秋篠織 |
Glass Studio Hand | 大鎌章弘 | 〒639-1051 大和郡山市城町1681-89 | 0743-21-3762 0743-21-3762 | ガラス工芸 とんぼ玉 |
三楽洞 | 岡本善英 | 〒630-8218 奈良市樽井町7 | 0742-22-2075 0742-22-9823 | 土産品 |
㈱誠美堂 | 水川丈彦 | 〒630-8043 奈良市六条1丁目14-13 | 0742-43-4183 0742-49-0714 | 工芸品 |
染美堂 | 安川忍 | 〒639-2122 葛城市薑135-1 | 0745-62-7933 0745-62-2151 | 染色 |
㈱中川政七商店 | 中川巌雄 | 〒630-8445 奈良市池田町203-4 | 0742-61-6677 0742-61-6697 | 奈良晒 |
古楽面中の坊 | 中坊竜堂 | 〒630-8425 奈良市鹿野園町518-6 | 0742-62-8072 0742-62-8072 | 樹脂彫塑 |
奈良ガラス工房 | 新倉晴比古 | 〒630-8423 奈良市出屋敷町191 | 0742-63-1688 0742-63-1687 | ガラス工芸 |
ハタリ源角堂 | 畑里憲雄 | 〒630-8286 奈良市東包永町36 | 0742-22-6913 0742-22-6919 | 鹿角細工品 |
福西正行 | 〒639-3432 吉野郡吉野町窪垣内218 | 0746-36-6513 0746-36-6513 | 和紙 | |
ミツワ商店 | 川邊憲一 | 〒634-0831 橿原市曽我町378-2 | 0744-22-2838 0744-22-2838 | 茶の湯釜 |
百地哲朗 | 〒630-8283 奈良市油留木町44-1 | 0742-26-0350 0742-26-0350 | 鋳物工芸 | |
ふれ藍工房綿元 | 西井康元 | 〒639-1160 大和郡山市北郡山町244 | 0743-52-2328 0743-52-3928 |
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